『アイ,ロボット』 by アレックス・プロヤス
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読んだ/観た日:2020/04/25
☆映画総合:3.8
ストーリー:3.9
キャラ:3.8
映像:3.6
音楽:3.3
独創性:3.7
世界観:3.7
深さ:3.9
爽快さ:3.8
おしゃれさ:3.3
他の人におすすめ:3.8
あらすじ/概要
驚愕の近未来アクション超大作!“ロボット三原則”が破られたとき、未来は崩壊する!
2035年のシカゴ。ロボットは欠かせない存在となり、三原則が定められていた。 一.人間に危害を加えてはならない。 一.人間から与えられた命令に服従しなければならない。 一.前掲第一条及び第二条に反する恐れのない限り、自己を守らなければならない。ある日、ロボット開発の権威である科学者が謎の死を遂げる。その死にロボットの関与を疑ったスプーナー刑事は、想像を絶する巨大な陰謀に巻き込まれていくのであった・・・。
感想/考察
ロボット三原則とかが流行った時の映画かな?結局怖いのは人間ですよね的なオチかな?
どうやって殺させるのか、そもそもルールが嘘、ルールは本当だが人間と判定させない、なにかしらのとんち的抜け穴
体すげえな。家がレトロというか現代レベルなのはなのは主人公の趣味?家の感じはあんまかえてないのか
みんな目的がある。アメリカ的だなあ→と思ったけど自分で決めなきゃ、それが自由ってもんだ、か。なるほどー。
ろじっくじゃなくて感情だぜみたいなこと?→ちょっとこれは感情に寄りすぎかなー。まあ娯楽映画だとそこに落とさざるを得ないか。ここはちょっと”ハリウッド的”だったなー。
あーなるほどー。人間を殺さない、の期間的スコープを変えればいいのかーなるほどー。あとは人間っていうか人類っていう定義になるわけね。まあとんちと言えばとんちやけど、コトバってつくづく定義次第だなあ。いかに制御が不可能かがわかるな。結局制御というのは言語でするわけだから、その言語が不完全である以上、制御も不完全でしかあり得ない。だからまずはそのことを理解することと、不完全なことを前提としたシステムを構築しなきゃいけない。
『マトリックス』 by ウォシャウスキー兄弟とか『ターミネーター』 by ジェームズ・キャメロンと同じ路線ではあるけど、よりリアリティがあるのかなあ…リアリティ?ターミネーターはどういう話だったか忘れたけどAIの反乱やんねたしか。まあありえなくはないけどタイムトラベル要素を入れたおかげでリアリティよりも娯楽の要素が強くなっているし、マトリックスはなんだろうな…宗教的な要素を感じさせるというのか二項対立的な要素が強いのと、映像革命としての要素が強いのかなあ…リアリティというのか社会派とでも言うのか、問題提起的な意味合いが強いのかな?まあとにかくAIが反乱を起こすだけの知能を持つのはすぐだと信じていられた時代だったのは間違いないし、それを通して知性とは何か、というのが問われたことは間違いない。原始的な時代から宗教の時代、そして科学の時代を経て、自らの能力を超えるものを扱わなければならないという時代が訪れる。その時人類は生き残れるのか?”人類”が”生き残る”、それが目的でいいのか?目的とはなにか。冷戦時代を超えて、人間は生きるということを再発見しなければならない。 三原則を徹底させるという空虚も暗示してるのかな。3原則が徹底されたとしてもこうなっちゃうこともあるんじゃない?でもそもそも3原則を徹底させるって非現実的じゃない?みたいなこともあるのかな。
ちょっと博士の自殺は限界あるかなとは思ったけど目をつぶるとこかな。それだけ監視しといてなんでヒントを黙殺したのかとかサニーを作らせたのかとかまああるけども、博士死なないと謎解きサスペンスにするの難しいもんね。
結局何かを定義するためには、スコープを限定しなければならない。無限を定義することは不可能だ。そもそも観測できないし。スコープが無限ではない以上、定義は完全ではあり得ない。そのブレこそが意見の違いだし、全ての争いは定義から始まるといってもいい。いや、そもそも争いの定義が…やめよう笑